「シミ」には大きく分けて4つのタイプがあり、遺伝子のせいだったりホルモンバランスのせいだったりと、原因はさまざまです。
すべてのシミに同じケアをするのではなく、種類や原因にあわせてピッタリなケアをしてあげるのが、シミ改善の近道になるでしょう。
見分けられるか不安と思った人も安心してください。シミにはそれぞれで特徴があり、見分けることも可能です(複数のシミができていることもあります)。
この記事では、シミができるメカニズムと4つのタイプ、シミができやすい人とできにくい人の違い、効果的な対策について紹介します。
目次
シミができるメカニズム
肌にはメラサイトというメラニン色素を生成する細胞があり、紫外線などの刺激を受けてメラニンを生成し、ターンオーバーによって排出されていきます。健康的な肌ではメラニンが生成されても蓄積されずシミが表皮に出てくることはありません。
ただし、ストレスやホルモンバランスの乱れ、紫外線の浴びすぎなどによって、メラニンの生産量とターンオーバーによる排出のバランスが崩れると、排出されないメラニンが蓄積しシミとして表皮に現れます。
なのでシミ対策をするには、紫外線予防やメラニンの生成を抑制するとともに、ターンオーバーを正常化して排出する力を高めていくことが重要です。
原因別でみるシミの4タイプと特徴
シミと一言にいっても原因やでき方によってさまざまな名前があります。ここではシミの種類と原因について紹介します。
紫外線が原因でできる「日光性黒子」タイプ
日光性黒子は老人性色素斑とも呼ばれ、紫外線による刺激によって生成されたシミの蓄積が原因でできたシミを指し、多くのシミがこれに当たります。
特徴としては、20代から徐々にシミが目立つほど濃くなり、頬やこめかみなど紫外線の刺激を受けやすい場所にできることが特徴です。また、手や首回りなどにできるシミもこれにあたります。
外で活動する部活だったり、大量の紫外線を浴びる機会が多い人がなりやすい傾向にあります。
遺伝子が原因でできる「そばかす」タイプ
そばかすは紫外線の量に限らず、遺伝子的な要因でできてしまうシミです。幼少期に、鼻から頬にかけて小さいシミができ、成長するにつれ増えたり濃くなっていきます。
思春期が過ぎるころには落ち着き、徐々に薄くなることがあるのが他のシミとの大きな違いです。
紫外線の量には関係ないと言いましたが、紫外線対策をしないとシミが濃くなったり、そばかすだけではなく日光性黒子ができやすくなりますので注意しましょう。
ホルモンバランスの乱れが原因でできる「肝斑」タイプ
肝斑は、女性ホルモンと大きく関係しており、妊娠・出産、加齢(更年期など)によるホルモンバランスの乱れによって発生します。
孤立してできるシミと違い、頬骨付近に薄くもやもやと広がるのが大きな特徴です。薄く広がることがほとんどですが、ストレスや生活習慣の乱れによりホルモンバランスが大きく崩れると、濃くなり目立ってしまいます。
治療を受けてもホルモンバランスの乱れによって再発するため、根気よく治療していくことが重要です。
摩擦・ニキビによる「色素沈着」タイプ
摩擦によって肌に刺激が加わったり、ニキビによって炎症が起こったりすえるとメラサイトが活性化し、メラニンを生成します。ターンオーバーにより体外に排出されればいいのですが、刺激による生産量が上回ればメラニンが蓄積し色素沈着としてシミになります。
色素沈着は主に5段階の深さがあり、肌の深い部分でできた場合、青や灰色のシミとなりターンオーバーでは排出されないため、レーザーによる治療が必要です。
逆に皮膚の比較的浅い場所でできると、黒もしくはこげ茶のシミとなって出てきます。
このようなシミは、摩擦や炎症など刺激をなくし、ターンオーバーの乱れを整えてあげることで徐々に改善していくでしょう。
シミができやすい人とできにくい人の違いとは
シミは、生まれ持った肌質など、様々な要因によってできやすかったり、できにくかったりするため一概にこうだから絶対にできやすいとは言えません。
ただし、傾向として以下のような特徴がある人はシミになりやすいといえるでしょう。
・肌質:肌が白く、日焼けすると赤くなる
・紫外線の量:子供の頃から外遊びが多かった・外部活に属していた
・肌状態:よく肌荒れ・ニキビができる、
・血流の状態:あざができやすい、冷え性など血流がよくない
・栄養状態:食事の栄養バランスが偏っている
・ホルモンバランス:生理不順、生理痛が重い
シミができるメカニズムでも説明しましたが、メラニンは生産と排出のバランスが取れていれば、表皮に現れることはありません。そのため、紫外線対策が万全な人でも、ターンオーバーが乱れていて、体外へ押し出す力が弱いとメラニンが蓄積され、老化とともにシミができやすくなります。
シミできにくくなる効果的な4つの対策
シミをできにくくするには、いくつかの対策があります。すでにシミが出てしまった人でも、ここで紹介する対策を行うことで悪化を回避できるでしょう。ここでは、今からできるシミの4つの対策について紹介します。
ストレスをためないようにする
ストレスは、メラサイトを刺激しメラニンの生産を促すだけではなく、ターンオーバーを乱しメラニンの排出を阻害します。そのため、シミを予防したり悪化させないためには、ストレスをできるだけ溜めないことが重要です。
精神的にも肉体的にもストレスを溜めないためには、規則正しい生活と十分な睡眠、バランスの取れた食事を心がけましょう。また、長時間同じ姿勢でいるといったことは避け、適度な運動を取り入れ全身の血流をよくすることも重要です。
紫外線対策を徹底的に行う
紫外線対策はシミ対策として欠かせません。日焼け止めは、2~3時間おきに塗り直し、日焼け止めの効果が切れる前に塗り直すことがポイントです。
また、外出しない時でも、日当たりのいい家では日焼け止めを塗っておくのをおすすめします。家の中だから大丈夫という油断は禁物です。日焼け止め以外にも、できるだけ長袖を着たり、日傘を使ったりするなど紫外線対策を行うようにしましょう。
抗酸化作用のあるものを積極的にとる
紫外線によってシミができるのは、紫外線によって体内に活性酸素がつくられるからです。活性酸素は、メラサイトを活性化させメラニンの生成を促進させます。
そのため、紫外線を浴びても活性酸素をつくりにくくするために、抗酸化作用のあるものを積極的に取るようにしましょう。抗酸化物の代表的なものとして、ビタミンEやビタミンCが挙げられます。特にビタミンEは強い抗酸化作用があり、色素沈着のもととなる過酸化脂質の抑制にも効果的です。
ビタミンEを含むおすすめの食品
ビタミンEはナッツ類に多く含まれています。ビタミンEは脂溶性なので、ナッツ類のように脂質を含んでいる食品以外で摂取する場合、油分と一緒に取り入れることで効率よく吸収できます。
・アーモンド
・ヘーゼルナッツ
・ドライトマト
・ピーナッツ など
ビタミンCを含むおすすめの食品
ビタミンCは果物や野菜に多く含まれています。水溶性の成分なので体にたまりにくく、調理している間にも水分に栄養が溶けていくので注意しましょう。
生食やスープにするなど、できるだけ溶かさないもしくは溶けた栄養もそのまま食べれるように調理することがポイントです。
・アセロラ
・ゆず
・キウイフルーツ
・パプリカなどの色がついたピーマン
・ブロッコリー など
シミに効果的な内服薬・外用薬を使用する
シミ対策では、メラニン生成の抑制とターンオーバーの促進が重要になりますが、食事だけではカバーできない部分も多いでしょう。
早く治したい、シミのできにくい体質をつくりたい場合は、内服薬や外用薬でサポートしてあげると効果的です。
シミ対策におすすめの内服薬と効果
内服薬では以下のようなものがあります。
・トラネキサム酸:肝斑の代表的な治療薬。抗炎症作用があり、色素沈着のシミに効果的。
・ハイチオール:L-システインを主成分に、ビタミンCやパントテン酸が配合されている。ターンオーバーの促進、美肌効果、シミの抑制・還元に効果的。
・シナール:ビタミンCを主成分に、パントテン酸が配合されている。副作用がほとんどなく、シミの抑制・還元、肌のハリに効果的。
・ユベラ:ビタミンEを主成分として、ビタミンCが配合されている。抗酸化作用によりシミの抑制・ホルモンバランスを正常化させる。色素沈着のシミにも効果的。
市販でも販売していますが、購入する際は含有量と副作用をよく確認して購入しましょう。
シミ対策におすすめの外用薬と効果
外用薬としては、以下のようなものがおすすめです。
・ハイドロキノン:メラニン色素の生産の抑制・還元により美白へ導く。
・レチノイン酸:ターンオーバーを活性化させ、シミの排出を促進させる。
・ビタミンC誘導美容液:コラーゲン生成の促進・炎症の抑制・メラニン色素の抑制に効果がある。
有効成分が多く含まれ、効果を実感しやすい薬ほど副作用のリスクがあがりますので、使用する場合は医師の診察をおすすめします。
シミ・肌のくすみでお悩みならレーザー治療がおすすめ
すでに出てしまったシミを消したい、肌のくすみを取り除いて、透明感のある肌にしたい人はレーザー治療がおすすめです。
レーザー治療では、シミにレーザーを照射することで、メラニン細胞を破壊し排出を促します。
HAAB南青山で使用しているピコレーザーは、2つの波長を使い分け、濃いシミやあざ、治療が難しいとされていた肝斑の治療も、痛みを最小限に抑えての治療可能です。
また、HAAB南青山のレーザートーニングでは、かさぶたができない程度の威力で、均一にシミに照射することで、ダウンタイムを短縮した上で効果的なシミ取りができます。
その他にもレーザー治療では、肌のくすみの改善、美白効果を期待できシミ予防としてもおすすめです。
レーザー治療によるシミ取りの効果
実際にレーザートーニングの症例では、施術2週間後でほとんどのシミが取れ、濃いシミもかなり薄くなったことがわかります。
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レーザー治療は、シミの種類にあわせて照射威力を調整したり、方針を決めることが重要になります。知識のない病院で治療を受けると、照射威力が強すぎてやけどを負ってしまったり、メラサイトに刺激を与え悪化させてしまうリスクがあるからです。
レーザー治療を受けたいけど、ダウンタイムや痛みが不安な人は、HAAB南青山にご相談ください。
まとめ
シミには複数の種類があり、原因もさまざまです。人によっては肝斑と日光性黒子がでているなど、複数のシミができてしまっていることも珍しくありません。原因にあった適切な治療を受けることがシミ対策の近道です。
予防する際に市販の薬は副作用のリスクを抑えるために有効成分の配合が少なくなっていますので、一度病院を受診することをおすすめします。
また薬だけではなく、生活リズムを整え、栄養バランスの取れた食事を心がけてください。
HAAB南青山では、薬の処方やレーザー治療以外にも豊富なメニューがありますので、シミの種類や原因、肌状況から最も効果的なメニューを提案することが可能です。まずは、無料カウンセリングをおすすめします。
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