シミや美白に効果的とかいてある市販薬は多いですが、服用してみたくても本当に効果があるのか疑わしいこともありますよね。
市販の内服薬でも、きちんとシミや美白に効果のある成分が入っていれば時間がかかりますが、効果を見込めます。
では、どのような薬を選べばいいのでしょうか。
この記事では、シミや美白に効果のある内服薬や、シミ別でおすすめの内服薬、内服薬以外に行うべきシミ・美白対策について詳しく紹介します。
シミや美白に効果のある内服薬
ここではシミや美白に効果のある内服薬と、その成分について詳しく紹介していきます。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は紫外線によるメラニン生成の抑制する作用があるため、そばかすや紫外線によるシミを薄くしたり、表面化されていない隠れシミやの予防するのにも効果的です。
その他にも、血液を凝固させ、アレルギー反応や炎症を抑える作用があり、色素沈着によってできたシミやニキビ跡の改善をしたい人にも効果的があります。
ただし、血栓ができやすい人は服用する際に注意が必要です。もともと血が固まりやすかったり妊娠中などの場合は、血栓ができるリスクが高まりますので、使用する際は医師に相談しましょう。
また1%未満の確率で、悪心やお腹の緩みなどの副作用が起こることもあります。
トラネキサム酸の副作用で白髪になる?
トラネキサム酸にはメラニン色素を抑制する働きがあるため、服用すると副作用で白髪が増えてしまうという話もありますが、実際はどうなのでしょうか。
結論からいうと、副作用で白髪が増えることに医学的な根拠はありません。
白髪は、メラサイトの働きが低下することで出てきますが、内服薬がどの程度影響するのかについては検証されていないのです。
なので、白髪が増えると不安になっている人も安心して服用してみてください。
ハイチオール
ハイチオールは、L-システインを中心にビタミンCとパントテン酸(ビタミンB群の1種)を配合したもので、肌の新陳代謝を促進し肌のターンオーバーの正常化による、シミの抑制、凹凸な肌を滑らかにする効果が期待できます。この3つの成分の作に用について詳しく紹介します。
L-システイン
L-システインは必須アミノ酸の1つで、牛肉や羊肉、鮭、卵などに豊富に含まれており、抗酸化作用があり新陳代謝を促進させターンオーバーを正常化させる作用があります。
また、メラニン色素の抑制や生成されたメラニンを体外へ排出することで、シミ対策・シミの改善にも効果的です。
ビタミンC
シミ対策の内服薬としてビタミンCは欠かせません。ビタミンCはメラニンの生産を抑制するだけではなく、蓄積したメラニンを薄く(還元)する作用があります。
そのため、L-システインと一緒に服用することで、シミを薄くし効率よく対外へ排出することが可能です。
また、ニキビ跡や傷を修復するのに必要なコラーゲンを生成するため、肌にハリを出し凹凸をきれいにする効果があります。
パントテン酸
パントテン酸は幅広い食品に含まれるビタミンB群の1つです。直接シミに効果のある成分ではありませんが、L-システインやビタミンCの体内吸収をサポートしたり、皮膚や粘膜を健康に保つ効果があります。
シナール
シナールはビタミンCの体内吸収をよくするためにパントテン酸を配合したビタミン剤です。シナールを服用することで、効率よくシミの抑制・還元、肌のハリを出すなどの効果が見込めます。
トラネキサム酸のように、副作用によって血栓ができるなどの心配がほとんどないため、妊婦や持病のある人でも低リスクで利用できるのがメリットです。
市販のシナールにはL-システインが含まれていたり、ビタミンCの量が少ない代わりに別のビタミンで補給されていることもありますので、購入前によく成分表をチェックしましょう。
ユベラ
ユベラはビタミンEにビタミンCなどが配合された内服薬です。ビタミンEの強い抗酸化作用により、色素沈着の原因となる過酸化脂質の生成を抑制し、ホルモンバランスやターンオーバーを正常に導きます。
ビタミンCも含まれているため、ハイチオールのように還元したシミを効率よく対外へ排出することが可能です。
シミの種類別に効果のあるおすすめの内服薬
シミにはいくつかの種類があるため、効率的に改善させるにはシミにあわせてピッタリの内服薬を選ぶのが重要です。実際の肌状況をみないと正確な判断はできませんが、あくまで目安としてシミの種類にあわせたおすすめの内服薬を紹介します。
また、内服薬は1日2日で回復するものではありません。特に市販のものは病院で処方されるものより、ビタミンの含有量が少ないため気長に服用を続けるようにしましょう。
紫外線によるシミにおすすめな内服薬
紫外線により、メラニンの生成をするメラサイトが活発しているのであれば、それを抑制するビタミンCやL-システインを多く含む内服薬をおすすめします。
- トラネキサム酸
- ハイチオール
- シナール
すでにシミが肌に出てしまっている場合は、体外への排出を促進させる必要があります。ターンオーバーに乱れがある人は、トラネキサム酸やハイチオールを選ぶか、シナールにユベラなどの高い抗酸化作用のある内服薬を選ぶようにしましょう。
炎症後・傷跡など色素沈着によるシミおすすめな内服薬
炎症や傷跡などによる色素沈着では、トラネキサム酸もしくはユベラがおすすめです。
もし炎症や傷が進行中であれば、炎症を抑える効果のあるトラネキサム酸の服用をおすすめします。
一方、色素沈着といっても色が薄い、すでに炎症自体は治まっている場合、体外への排出を高める必要があるため、ユベラを服用し過酸化脂質の増加を抑制するとともに、ターンオーバーを促進してあげましょう。
ニキビ跡など凹凸のあるシミおすすめな内服薬
ニキビ跡などの凹凸は、コラーゲンを生成し傷跡をふさぐ働きを高めることが重要です。
コラーゲンの生成にはビタミンCが欠かせませんので、ビタミンCを主成分とするシナールがおすすめになります。
市販薬を購入する際は、製薬会社によってはシナールよりハイチオールやユベラの方が、ビタミンCの配合量が多い可能性もありますので、購入前には必ず成分表を確認しましょう。
肝斑によるシミおすすめな内服薬
肝斑はホルモンバランスなどにも大きく関係するシミのため、治療が難しいシミの1つです。
トラネキサム酸は肝斑の代表的な治療薬ともいわれており、改善の効果が期待できます。
内服薬と一緒に行うべきシミ・美白のための4つの対策
どんなにいい内服薬を使っても、それだけに頼ってしまうと思っていたような効果を実感できない結果となってしまうでしょう。
ここでは、服用と一緒に行うべき4つのシミ対策について紹介します。
内服薬だけではなく外用薬も使用する
内側だけではなく外側からも栄養を与えてあげることで、より効果を実感できるようになるでしょう。外用薬としては、以下のようなものがあります。
- ハイドロキノン:メラニン色素の生産の抑制など
- レチノイン酸:ターンオーバーを活性化させ、体外へシミの排出を促進など
- ビタミンC誘導美容液:コラーゲン生成の促進・炎症の抑制・メラニン色素の抑制など
細かい特徴が異なりますので、肌の状況にあわせて併用で使用していくことをおすすめします。また、市販で購入できることもありますが、少ししか入っていなかったり、不適切な使い方で副作用が出てしまうリスクがありますので、使用する際は病院で処方してもらうのがおすすめです。
リジュラン注射を受ける
ニキビによる肌の赤みを解消したい人は、リジュラン注射もおすすめです。
リジュラン注射は、「サーモン注射」や「PDRN(ポリデオキシヌクレオチド)注射」、「DNA(デオキシリボ核酸)注射」とも呼ばれており、サーモンのDNAから抽出されたポリヌクレオチドという成分を肌へ注入することで、肌細胞の再生と成長を促進させます。
自己回復力を活性化させるため、肌トラブルの根本的な問題解決でき、効果を長期間受けられるのが特徴です。シミと一緒に肌のハリも改善させたい人におすすめの注射になります。
紫外線を徹底的に予防する
内服薬でせっかくメラニンの生産を抑制しても、紫外線によってメラサイトを刺激してしまうと服用する意味がなくなってしまいます。
服用している薬によっては、メラサイトを活性化させてしまいシミが多くなってしまう可能性もゼロではありません。
日焼け止めは、肌にしっかりなじませる必要がありますので、外出の約15分前までに塗っておきましょう。また、室内にいる場合でも、日差しが入るのであれば塗ることがポイントです。
また、1日効果が持続できるという日焼け止めであっても、落ちてしまうことがありますので、3時間ほどで塗り直すようにしましょう。
外出時の長袖や日焼け傘も効果的ですので、無理のない範囲でつかっていくことをおすすめします。
規則正しい生活習慣・食生活を身に着ける
内服薬でより早く実感を得るには、規則正しい生活習慣や食生活が必須です。
ストレスを抱えず、適度な運動を行い、しっかり眠ることはホルモンバランス整えますし、ターンオーバーを正常化させます。
また、食生活の面も考慮しなければいけません。
美白になりたいからとビタミンCだけを摂取していればいいというわけではありませんので、バランスよくビタミンをとっていきましょう。
とはいえ、普通の食事だけでは摂取していくのが難しいため、ビタミン剤なども利用しつつバランスの良い食生活を心がけることがポイントです。
すぐにシミを消したい人はレーザー治療がおすすめ
内服薬はあくまでも内側から改善していこうとするものですので、効果を実感できるまでに数ヶ月かかることもあります。
できるだけ早くシミを消したい人はピコレーザーによるシミ取りがおすすめです。
レーザーによるシミ取りとは
ナノ秒よりも早いピコ秒でレーザー照射できるピコレーザーをメラニンに照射し、ほとんど痛みなくメラニン細胞を破壊し、シミのない肌を取り戻します。
シミ取りは、肌が赤くなったりかさぶたがでいてしまうなどのデメリットがありました。しかし、ピコレーザーであればそのような心配なく受けることができます。
照射後、肌は一時的に赤くなりますが、火照った程度の赤みしかでませんし、赤黒いようなかさぶたもできません。
施術2週間後の比較写真では、ほとんどのシミが見えなくなり目立っていたシミもかなり薄くなっています。
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ピコレーザーによるシミ取りは、毛穴や黒ズミにも効果があり、シミ取りだけではなく全体的な美白にも効果的です。
ピコレーザーによるシミ取りはこんな人におすすめ
ピコレーザーによるシミ取りはこのような人がおすすめです。
- そばかす・薄いシミが気になる
- 肝斑が気になる
- 透き通るような美白になりたい
- ニキビ跡が気になる
- 毛穴の開き・黒ずみが気になる
- 痛くない・かさぶたのできない治療がしたい
- できるだけ時間をかけずに治療したい
ピコレーザーは、照射の時間がかからないのも大きな特徴でで、1回の照射時間は長くても5分程度です。
まとめ
内服薬でできるだけ早くシミ取りをしたいのであれば、自分のシミに合う薬やビタミン剤をうまく組み合わせて使用することがポイントです。
また、シミ取りや美白の内服薬は市販の病院でも取り扱いがありますが、安全が考慮され有効成分が少ないことがほとんどです。
その分、改善までの時間がかかってしまうと、最終的な費用面で病院に言った場合とあまり変わらなくなります。
病院に行けば、外用薬や機器を使用した治療も含め、あなたの肌トラブル解決に最善な提案をもらえるでしょう。
シミや美白が気になったら、まずはお気軽にご相談ください。
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