共焦点顕微鏡(共焦点レーザー生体顕微鏡)は高い解像度が特徴で、通常の光学顕微鏡に比べてより精密な観察ができるようになっています。高解像度が出せる原理は、検出装置のピンホールが物体を点で観測し、焦点位置以外から発せられる蛍光が内部に入ることを防ぎながら視野全体をスキャンして画像を形成するのです。
一般の顕微鏡では焦点以外の場所で発生してしまう光の影響からボケて写り込んでしまいます。しかし、共焦点顕微鏡はスキャンに時間はかかってしまうものの、形成される二次元画像から凹凸も分かる断面撮像を完成させます。また、Z方向に分解能を持たせられるのも一つの特徴であり、三次元の画像構築によって断層部を観測することもできます。
共焦点顕微鏡は画期的な画像形成になるため、近年発達した技術により作られたと思う人も多いですが、実は技術自体は1957年から存在しています。当時作られた共焦点顕微鏡は米国特許を受け、様々な現場での実現が期待されていましたが、点照明ということから物体を同時に観察することが困難で実用するに至りませんでした。
しかし、技術が発達した現在は各社から様々な製品を見られるまでに発展しています。共焦点顕微鏡が使用されているのは工業系試料の計測や生物標本の蛍光測定などでしたが、徐々に医療や美容の世界にも進出してきています。
特に細胞・組織のイメージ生成は、高感度かつ高速であることが必要です。そのため、高解像度と素早いイメージングが可能な共焦点顕微鏡が活躍します。細胞生物学や神経科学、がん、肝細胞の研究に、身近な部分で言えば毛穴の状態チェックといった肌診断にも活用されています。
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