アンダーメラニンルートとは、肌の奥にあるメラニン色素が作り出される流れを指します。このルートは従来考えられてきたメラニン色素生成の流れとは別物で、化粧品メーカーの研究により発見されました。名称は発見した化粧品メーカーにより名付けられています。
アンダーメラニンルートの特徴は、肌の奥にある表皮と真皮の間に発生することです。表皮と真皮の間には、ヘパラン硫酸という成分で構成された基底膜があります。正常な肌はヘパラン硫酸が並び表皮と真皮を分ける壁となっていますが、シミができた肌はヘパラン硫酸の量が減り、壁としての機能を果たさない状態になってしまいます。
すると、真皮で生み出されるシミの増殖因子が表皮に流入するのを防げず、過剰に流れ込んでしまうのです。その結果、メラノサイトと呼ばれる細胞が活発化され、シミをもたらすメラニン色素をどんどん増やしていきます。メラニン色素が作られる続けることで肌の奥にどんどん蓄積され、日頃の美白ケアでは解消できないシミが肌に残ってしまいます。
従来は紫外線や女性ホルモン、摩擦などの刺激がシミの発生原因と考えられていました。表皮細胞に刺激を与えられると、プラスミンという情報伝達物質がメラノサイトにシグナルを発信します。それを受け取ったメラノサイトは一時的にメラニンを過剰に生み出し、表皮細胞へと送り出されて蓄積されていきます。
この蓄積されたメラニンが色素沈着を起こし、シミとして残ってしまうのです。オーバーターンが正常な状態であれば、表皮のメラニン色素は排出されていき、やがて元の肌になります。しかし、ヘパラン硫酸が減少した状態だとアンダーメラニンルートが発生し、メラニン色素を過剰に作る連鎖が生まれます。
その連鎖を阻止するためには、ヘパラン硫酸の減少を抑えて正常な基底膜を維持することが重要です。
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